gear

黒クロッキーと0.9mmシャープペンシル

このサイトのタイトルの一つ「ギア」とは、英語で道具や用具、装置のことを言います。ツールとくくってもいいのかもしれませんが、ギアにはツールより細分化された個別の道具のことを指すニュアンスがあるんだとか。ここではさらに、アナログとデジタルに分けて綴っていこうかと思っています。

ということでギアカテゴリ、初回の今日はアナログなモノのお話を。

毎日使う紙とペン。小さいときから最も身近なステーショナリーとしてその時々の用途に合わせて選び使ってきました。字を書くことは好きで、今年のはじめにiPad Proを購入してから、Apple Pencilの便利さに驚き、それから打ち合わせやラフでもiPadを使うようになり、それはそれで便利だったのですが、メモを取りながらのブラウズの際、11インチでは画面が狭く調べ物がなかなかスムーズに出来なかったので、書くことはアナログに回帰しました。特に気に入って使っているのがこの「黒いクロッキー帳」と「0.9mmのシャープペンシル」です。

マルマン クロッキーブック S

言わずと知れたマルマンのクロッキー帳。黒とオレンジのスケッチブックでも有名ですね。

おなじみのこのロゴ、細い線のシャープさとカーブのバランスがたまりません。このクロッキー帳は、Sサイズに該当するようで長辺がA4より短く、短辺はあんまり変わらないです。リング製本でフラットに開けて、縦でも横でも使えるのがポイント。表紙が中紙より微妙に大きくて硬いので下敷きがわりになって便利なんです。中は無地で、ややクリームがかったお色で黒い線を描いてもコントラストが柔らかく馴染みます。紙も一枚一枚が薄いので一冊が薄手で持ち運びも苦にならない。私は表紙側から打ち合わせ用ノートとして、裏表紙側からラフやメモとして使っています。2面使いしてガッちゃんこしたら一冊終了、みたいな流れですね。一冊55枚550円。コスパはあまり気にしたこと無いけど1枚10円です。

プラチナ万年筆 PRESS MAN 0.9 MPS-200

シャープペンシルはプラチナ万年筆という会社の製品。

シャープペンシルの方は、何気なくお借りしてあまりの使いやすさにびっくりして尋ねると「たくさんあるからあげるよ」といただいたものだったのですが、今では自分の愛用品になってしまいました。これまではメモもラフも三菱のJETSTREAM派だったのですが今はこちらを使うことが多いです。ふつうのシャープペンシルとの1番の違いは芯の太さです。学生時代から使っていたシャープペンシルはたしか0.5mmだったと思いますが、これは速記用のシャープペンシルで芯が折れにくい、というか折れたことがない!気がします。さすがプレスマン(記者)。そして芯の長さも通常より長いので、滅多に芯を替えない。「まだ大丈夫?」と不安になりながらも、中をのぞいてみると「全然まだまだ大丈夫~」とでも言いたげな残量です。なんとたくましいタフネス。筆記の滑らかさもクロッキーとよく合います。滑らかに動いてブレも少なく、何より軽くて疲れない重心設計。消しゴム部分にはデフォルトで黒いフタが付いていましたがちょこっと消すのに使うし邪魔なので捨てました(無くなったのかな)。見た目的にも問題なし。1本200円とお安いので、鞄の中とデスクと予備と、必要なシーンごとに1本ずつ置いて、すぐ使えるようにしています。

これぞ黒い三種の神器

いつもカバンにiPad Proとこの黒クロッキー、シャープペンシルを入れています。3つ揃うと真っ黒でますますカッコいい。最初からセットだったかのような馴染み具合で眺めているだけでニヤニヤしてきます。クロッキーに全部すっぽりなので場所も取らなくてさらに良し。

さいごに小噺を

これを書くにあたり各社を少し調べてみたら、マルマンはなんと1920年創業ということなので来年は創業100周年になるのでしょうか。キャッチコピーは「いつの時代もアイデアと感性の側にマルマン」とな。最高です。プラチナ万年筆さんも、1919年創業の100年企業さん。こちらは「FOR YOUR WRITTING PLEASURE」だそうです。たまたまこの2つをセットで使っていましたが、なんという運命的なマッチングだったんでしょう。より愛着湧いちゃいました。これからも一緒に使い続けます。末長く。

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