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緻密かつ劇的なストーリー構成にハマる。私的「ハイキュー‼︎観」_第一回

元来アニメ好き、漫画好きな私ですが、2019年に最もハマった作品が「ハイキュー‼︎」です。週刊少年ジャンプにて2012年から連載中の高校男子バレー部を題材にしたスポーツ漫画作品。アニメ化やスピンオフ作品もある人気作品なのでご存知の方も多いと思います。私は出会いから多分半年くらい?と思いますが、今や首ったけに。最近は毎週のジャンプ更新を楽しみに生きてます。

実は本日1/10の深夜から、アニメ第4期の放送がスタートするタイミングなので私なりの「ハイキュー!!観」をまとめてみようかと。読みやすいように計三回にわけて載せていきますね。ハイキュー好きな方も、そうでない方も、えっ何それ気になる、と思ってもらえると嬉しいです。

かなりざっくりとしたあらすじとしては、「背が低い」主人公・日向翔陽は小学生のときにテレビ見た春高バレーで、低身長ながらも活躍する「小さな巨人」を見て、たとえ身長が低くても自分も負けずに戦いたいとバレーに目覚め、同じ高校のバレー部へ入部します。そこで出会ったチームメイトや対戦相手たちと切磋琢磨しあいながら「全国大会」を目標にバレーに打ち込む青春スポーツ漫画です。

基本的に原作の漫画版を反映させたまとめになると思いますが、アニメも原作の世界観をもっと盛り上げてくれます。特にアニメは各種動画見放題サービスでも配信されているのでそちらから入るのもおすすめです。

全3回の内容については、仮ですが次の三つの予定。

  • ストーリー構成
  • コマ割りや画づくり
  • キャラクター描写

第一回目の今日は、作品全体のストーリー構成についてまとめてみました。

現実的なのにドラマチックなストーリー構成にハマる

試合中の選手のローテーションをホワイトボードで常に管理する徹底ぶり

主人公の所属する烏野(からすの)高校男子バレー部は、数年前まで強豪と呼ばれていましたが、主人公の入学当時はそれもやや過去の話として忘れられつつある頃で、選手たちが最初から強い奴らばっかり!なんてわけはなく、全国制覇なんて、なんか特別な技とか能力でもない限り現実的じゃないよな〜どうやって強くなるんかな〜と正直最初は思っていました(笑)。

でも読み進めていくと、ひとつも特殊なことなんてなくて。試合で見つかった課題を練習でひとつひとつ解決していく。そしてまた試合で試して着実にチームとして地力をつけていく。その当たり前の描写にとても説得力があるんです。あの時相手にこうやって対抗されたから、じゃあこうしてみたらもっといいんじゃないか、というトライアンドエラーを何度も何度も重ねて成長していく過程がとてもリアルに描かれているので、ストーリーへの共感度がどんどん高まっていく。もはや父兄か、というくらいのレベルで。

そしてそんなリアリティのある展開のなかで、身に付けた武器を手に試合に臨むわけですが、その試合の描写もこれまたリアル。バレーボールの試合展開として他のスポーツと大きく違うのは、「ポジションがローテーションする」というところ。強いスパイクを打つ選手がいつも前衛にいるとも限らないし、レシーブの得意なリベロがコートに不在のときもある。

試合開始の時にどの位置にキャラクターが陣取るかで、試合の展開が左右されるんです。ということは、ストーリーの大きな筋として「この試合ではこの選手を中心として話にしたい」と思っていても、そのときに活躍できるかはを左右するのは、ローテーションによるポジション取り。そこを常に把握して組み立ていかないと、肝心なときに目立たせたいキャラがいない!なんてこともあり得るわけです。え、それめっちゃ頭使うやん、って。

でもハイキューはその試合のローテーションシステムに完璧に合わせつつも、スポットを当てたいキャラクターにちゃんと光が当たる。物理的な状況の中にも作品としてのドラマチックさをミックスさせていくところが本当に鳥肌なんです。これはもう先生の手腕に拍手が止まりません。痺れます。

とまあ第一回はここまで。

電子書籍サイト「Booklive!」では1/18まで無料版も出ているようなのでぜひ下記リンクから試し読みしてみてはいかがでしょう。次回は1週間以内に更新予定です。どうぞお付き合いください。では、また。

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